歴史を塗り替え伝説が始まる

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  †ラクト国† 物語はここから始まる 大陸の真ん中で南側が海に面した豊かな国 周辺国とは仲が悪くいわゆる鎖国状態 しかし、この国は滅びない 北のオルティスという山は巨大な魔水晶の鉱山で、ここから多くの魔水晶がとれるのだ 軍事国であり貴族がいる その貴族の中の大貴族 グラディス家でのこと とある病院のなか 妊婦が一人手術室に運ばれていく 「ハァハァ…うっ!あぁ」 「大丈夫か!?サラ!サラ!」 「…大丈夫…よ……あなた……待っててね」 最後に一言だけ残し手術室に行ってしまった妊婦 周りの看護婦たちにここから先は、、、 と、止められ何も言えないまま扉が閉まった 側にあったソファーに座り込み俯く 音のない世界に夜中ただ一人男は待つことしかできなかった 二時間以上全く動かず 男は目を閉じ俯いていた 危険であることは医者から聞いてわかっていたが、妻が強く望んだ出産だ 妻はこれで死んでも悔いはなく、残った子供を育てることを望むだろう しかし、、、 彼は妻が望む事だと無理矢理納得し決断した その無理矢理のつけがここに来て大きく不安と焦りに変わる 果たして得るものと失うものがあったとき または、、 両方とも失うことになったとき 自分はどちらを選びたかったか、それとも、得るものの方が失うものより大きいのか 不安が想像を呼び彼を悩ませていた。
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