歴史を塗り替え伝説が始まる

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あの事件、オルティス鉱山グラディス領の採掘場落石事故が起きてから2年後 「ふむ、貴殿が発見したタワーの魔水晶 いつ見ても立派であるな!?」 かなり偉そうな小太りのおっさんが目の前の魔水晶を見ながら隣にいるグラディスに言った 「はい閣下 見つけた時はどうしようかと思いました」 グラディスは得意げだった 「はっはっは それで博物館にしたわけだな まぁこれだけ見事な魔水晶は我が国でも前例がないからな」 「高さ175㎝重さ約300㎏ このタワーの魔水晶大きさ・形状においても現存している魔具に入るわけはなく これだけ大型の魔水晶の利用は安易に決めるわけにはいかず 利用に関しては現在国家機関で検討中です」 「うむ 有効に利用可能ならばこの大きさ 間違いなく強力な兵器になるであろう」 「…はい、そうなればこの国に一層の繁栄をもたらす事になりましょう」 ……… 子供部屋では母親であるサラがあの時に産まれた子供と遊んでいる 子供は天使のような笑顔で母親を見ている 「今日はこの国で一番偉い人が来てますからいい子でいましょうね」 グラディス家が見つけたタワーの魔水晶を見物にきたこの国で一番偉い人とは ラクト国の宰相       ガリア=ヘル 莫大な財力でラクト国を無理やり立ち上げ運営してしまった この国は潤い国民は彼を英雄と崇めている この国を他国と魔族から守っているアズラクト軍の司令官であり この国の政治にも多大な影響力を持っている政治、軍事の主席である
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