歴史を塗り替え伝説が始まる

6/12

18人が本棚に入れています
本棚に追加
/180ページ
その日の夕方博物館となっているグラディス家の一角 そこに子供を抱いたサラの姿があった 「アルと一緒に産まれた魔水晶ですよ きれいですね」 子供も魔水晶に魅入っている ……… 二人の上の方で天井に張り付いている二人の男がいる 「オイ女とガキがいるぞ」 「時間がねぇんだ早くやるぞ」 時間に余裕がないのか手短に話し合った 二人はサラの後ろに飛び降りた サラが気付いて振り返る 「何者です!!」 片方の男、身長が低い太った男が答えた 「曲者です!!」 一度やりたかったかのような応答にもう片方のすらりと身長の伸びた男が突っ込んだ 「ばかかてめぇはそんなこと分かってんだよ あぁ奥さんその魔水晶盗りに来ました 逃走するのに苦労しそうです 人質になって下さい ん?何でお願いしてんだ?人質になれ!!」 もう一人の男がそう言うと無理やりサラと子供を掴んだ 男たちがサラとアルをさらってから10分後 宰相の応対に追われていたグラディスが博物館へ戻って来た グラディスは気が付いた 「!?魔水晶が!サラ!!アル」 大声を出し最愛の者を呼びながら、タワー状の魔水晶があった場所へ駆け寄る 「ん?サイレントレター?」 サイレントレターとはサラがよく使う魔力で出来た手紙である グラディスが読むと、そこには誘拐と書いてあった グラディスは警察に急いで連絡をした 「アダム=グラディスです 妻と息子と魔水晶がさらわれました!」 ……………
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加