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例え、それがただの『罪滅ぼし』に・『自己満足』に過ぎなくても……………。
山崎
(………今更、『虫のいい話』かも知れへん。けど………もう、これ以上、宵を傷付けたないねん。)
宵を『壊して』おきながら、自分勝手なことだとは、わかっていたけれど、そう思わずにはいられなかった。
だって、今も尚。山崎は変わらずに宵を『愛している』からだ。もし、宵が『元に戻った』ならば、今度こそ伝えたい。
ー心の底から『宵を愛している』、とー
受け入れて貰えるとは、思っていないけれど、伝えることだけはせねばなるまい。『あんな真似』をした『理由』として………。
ー例え、『赦される』ことがなくてもー
本来、『謝罪』と言うものは『自己満足』の為のもの。『謝罪』することで、許されたと・『赦された気になりたい』だけだ。
端的な極論を言ってしまえば『逃げ』だ。例え、どんなに反省し、『謝罪』したとしても『してしまったこと』や、『言ってしまった言葉』は、取り消せない。
ー『なかったこと』には出来ないのだー
どんなに『後悔』しても、己を責めても、『どうにもならない』のに………。
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