お客さん②

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性犯罪を防いでいる、部分も大きいが、お客さんは多種多様だ十人十色、日頃のストレスや、仕事でのストレスを発散する為に来る人も多い。 仲には、完全に八つ当たり目的で来たお客さんもいた。 「今日会社辞めて、ヤケ酒飲んで来た。」 そう言うお客さんは、最初から、何を言っても否定で、会話もまともに出来ない。 本当に八つ当たり目的だ、私も、お客さんのストレスを少しでも発散させてあげる事が出来れば良いと思っていたが、このお客さんは、我慢の限界になった。 「金払ってるからって、何をしても、何を言っても良い訳じゃ無い!」 お互いに人間なんだから常識範囲内の事はあって当たり前。 でないと、こっちも我慢の限界があるし、楽しい時間を提供する事なんて出来ない。 我慢の限界が来て、キレてしまった私に「ごめんなさ〜い!」 と泣き始めるお客さん、泣く位なら、最初から止めて欲しい。 そんなお客さんを取り残して、時間より全然早くホテルを出て、お店へ電話する。 「いつみさんが無理なら、他の女性はもっと早く無理だったと思うので、気にしないで下さい。」 と、ちゃんと私の気持ちを立ててくれるスタッフが有り難かった。
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