お客さん②

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そんなある日、自宅派遣でお客さんの家に行ったのだが、マンションの玄関の手前にお客さんの部屋があり、プレイの最中に、リビングに繋がっているであろう扉が開き、誰かがトイレへ行って、またリビングへと戻って行ったので、「誰か居るの!?」 と、お客さんに聞くと、「うん、母親」 「はぁ!?いや、無理無理無理!自宅に呼ぶのに、1番守らなきゃいけない決まりは、お客さん以外に誰も居ない事ですよ!」 暫くお説教して、シャワーを借りて早々と自宅を出てお店へ電話した「お母さんがいた。」 「はぁ!?マジですか!」 スタッフもビックリだ。 忘れもしない、秋の日の私の誕生日の前日の出来事だ。 「そんな嫌な思いしたんだし、いつみさんもうすぐ誕生日だから、今日はもう上がりますか?」 スタッフからの優しい申し出に、早いけど上がらせて貰う事にした。 早く帰れて、気持ちは楽になったけど、イライラは収まらない。 そんな時は、スタッフの山田さんが、私の愚痴を時間を気にせずに聞いてくれる。 本当に良いお店に移籍出来た。
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