お客さん②

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松戸のお店と、椿ちゃんにハメられた時に移籍を考えて入店したお店へは、週に1日か2日だが掛け持ちして出勤している。 柏のそのお店も、スタッフもお客さんも凄く良くて居心地の良いお店だ。 松戸のお店のスタッフから、「辞めないで下さい!」 と言われて、本当は掛け持ちする必要は無かったのたが、入店して3日目で本指名してくれるお客さんがいて、指名のお客さんの為に掛け持ちを続けていたのだ。 柏のそのお店でも入店して1ヶ月でナンバー入りした。 松戸のお店では、お店から居なくなって連絡が付かなくなった椿ちゃんのお客さんが、私を指名して、椿ちゃんの事を聞きに来たり、愚痴を言いに来たり、正直、居なくなってまで椿ちゃんの尻拭いを何故私がしなければならないのか?スタッフの山田さんにもその点の愚痴を聞いてもらい、椿ちゃんのお客さんは基本NGとして貰った。 あの日も、目が覚めてスマホを見ると、初めてのお客さんでいきなり6時間の仕事が入っていた。 自宅から待ち合わせの駅まで直接車で行き、お客さんと合流した。 「軽く飲んでからで良い?」 「私、お酒飲めないですけど、それでも良ければ。」 「俺が飲みたいたけだから、大丈夫だよ」 では、と、駅前のチェーン店の居酒屋へ入店した。 駅前は、帰宅する為のサラリーマンや、仕事帰りの人達で賑わっていた。
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