お客さん②

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クリスマスマスイヴに出勤すると、ご家族がいるのに、ケーキを買って私に会いに来てくれる人、何時もの本指名のお客さんで休憩する暇も無く終わった。 クリスマスイヴは、ホテルが一杯だろうし、暇だろうと、それまでは出勤しなかったのだが、私の読みは間違っていた。ホテルへもすんなり入れて、何時も通り忙しい事が分かった。 ご家族がいるのに、私に会いに来てくれた人には、正直、いや、ご家族の所へ帰ろうよ!とは思ったが、有り難い事である。 クリスマスプレゼントを持って来てくれる人も沢山いて、事務所へ帰ると、「いつみさん、キャパ嬢みたいですね!」 とスタッフの千葉さんに言われた。 プレゼントで頂いたコーチのバックと財布を早速次の日から使い始めた。 ワタル君は次の日に呼んでくれて、やつぱりクリスマスプレゼントでダイヤのネックレスを貰った。 中には指輪をプレゼントしてくれたお客さんもいたが、さすがに指輪は付けられない。 この時頂いたコーチのバックと財布は、今でも使っている。ワタル君に貰ったネックレスも、今でも大切に付けている。 そんなワタル君から、「熊本へ転勤になった。」 と聞いたのは、年も明けて、春が近付いて来てる頃だ。
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