お客さん②

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新しいお店の店長から「自分でお店やってみたらとうかな?そうしたら自分で動かなくても仕事取って女の子派遣すれば収入になるし、もし、やるなら、今動かして無いお店が1件あるから、そのお店やる?」 と話しが来たのが、冬の足音が聞こえて来てる秋も深まった頃だった。 「やります!」 考える必要なんて無かった。即答で私はお店をやりたいと告げて、早速お店を手伝ってくれる、即戦力になる仲の良かった女の子に連絡を取った。 まずは、松戸のお店を途中で止めてしまったサキさんに連絡を取って、近くのカフェでお茶を飲みながら話しをした。 「手伝うよ!」 やっぱり即答してくれたサキさんを新しいお店へ取り敢えず紹介して、私は、自分のお店を動かす日まで準備に入った。 鈴音ちゃんもすぐに来てくれて、本当有り難いなぁ、と感謝で一杯だった。 サキさんは、突発性難聴で右耳が聞こえなくなッタと言っていて、サキさんも色々有ったんだなぁ、と私ばかりが大変じゃ無いんだと更にやる気を持った、サキさんも「最初に会った日に、帰るいつみちゃんの後姿見て、こんなに大変でも頑張ってるやだから、私も頑張ろうって思ったんだよ。」 と、お互いに前に進む勇気になったらしい。 ケイちゃんも、私の仕事の事は、随分前から知っていたので、付き合ったから辞めてくれ、とは言わなかった。 でも、正直、逆の立場なら、私は絶対に嫌だから、早く業界から卒業しなきゃと思ってた所にこのお店をやる話しが来たのは、本当に有り難かった。
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