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夏の暑いある日、私は、埼玉県の浦和駅へ降り立った。
私が昔から大好きなアーティスト、渡辺美里さんのコンサートへ来ていたのだ。
初めて降りた浦和駅。
南浦和とかなら、何度か降りた事はあるが、浦和駅は初めてだった。
道に迷いながらも、1時間前には会場に到着する事が出来た。
コンサートが始まり、懐かし曲や、新しい曲の振動と、迫力ある音響に感動すら覚えていた。
そんな中で、「太陽は知っている」と言う曲の、「君が走り続けた今日までは間違いじゃないよ」
の歌詞の所で、泣き崩れそうになるのを堪えるので精一杯だった。
しゃがみ込む事はなんとか堪えたけど、涙は止められなかった。
何時も、私の心が折れそうな時、駄目になりそうな時、渡辺美里さんの曲に支えられて来た。
何時も背中を押してくれて、支えてくれて、入院中も、歌番組に出ると聞いて、リハビリを早く切り上げてテレビに齧り付いていた。
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