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林田ちゃんにお金を渡した次の日、無事に携帯が復活した、と林田ちゃんから報告を受けて、出勤した私と入れ替わりに林田ちゃんは事務所を後にして退社した。
さて、取り敢えず、何か軽く食べておこうと思い、私も外待機を申し出て、事務所を出る事にした。
エレベーターで1階へ降りて、ドアが開いた辺りで私の携帯が騒がしく着信を告げる。
うわっ!まさか仕事?と思いながら携帯を開くと、林田ちゃんにからの着信だ。
何かあったのかな?と思いながら、通話ボタンを押す。
『いつみさ〜ん!お仕事入っちゃいましたかぁ!?』
「え?いや、まだだよ。」
「良かったぁ〜!お仕事の予定無かったら頼みたい事があって!」
「え?うん、今の所お仕事の予定は無いから大丈夫だよ、どうした?」
「私、子供を迎えに行かなきゃいけない時間なんですけど、止まらなくて、変わって欲しいんです!」
「止まらないって何が?」
「今駅前のRってパチンコ店なんです」
「はぁ〜!?あんた何やってんの!?」
取り敢えず急いで林田ちゃんに言われたお店へ行き林田ちゃんを探す。
パチンコの玉が沢山入った箱を椅子の後ろに何箱か積み上げて座ってる林田ちゃんを発見し、声を掛ける。
「確変が止まらなくて、いつみさん変わって下さい!」
それは構わないけど、パチンコなんてやってるからお金が無くなるんでしょ!
言いたい事はあったが、騒々しくて会話をするのは諦めて、林田ちゃんと交代して、パチンコ台の前に私が座る。
林田ちゃんに
が帰った後もその台は止まる事無く、パチンコの玉を出し続けて、仕事が入ったらどうしよう、と焦りさえ感じて来た頃に、やっと止まった。
店員さんを呼んで、パチンコ玉を流して貰い、課金すると、4万円になった。
パチンコ店を出て、騒々しさから開放されて、ホッと一息付く。
林田ちゃんに電話して、4万円になったんだけど、と伝えると、「それいつみさんに返します!倍で返せて良かった!」
との事で、ちょっと呆れながらも、まぁ良いか、と、近くの喫茶店へ入って軽く食事を頼んだ。
注文を待っている間に、今度はお店から着信が入って、お仕事になってしまい、結局何も食べる事が出来ずに、店員さんに謝ってお店を出た。
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