違う時を歩んで

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シュルシュルと耳を擽る衣擦れの音。 真新しい白いワンピースタイプの制服から顔を出すと同時に、フワッ…と髪がほどけた。 眼前の鏡を見ながら、腰ほどまである自慢の髪を肩の下で二つに纏める。 薄桃色の髪より濃い桃色の瞳を鏡から離す。 「……よしっ!」 部屋を出て、フローリングの廊下を抜け、階段を下りた。 下りると同時に口々に告げられる挨拶。 まだ朝早いからこんなものだけど、もう少しすればもっと多くなる。 本当に昔とは変わった。
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