兄妹――きょうだい――

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"―――……次は舞立高等学校前……" 5年前に意識タイムリープしていた私は、無機質な音声で我にかえった。 私だけあの日に立ち止まってどうしようというのか。 もうしょうがないことなのだ。 少なくとも、兄は前に進んでいるのだから。 そうだ、ボタン… そう思い、ボタンへと手を伸ばした時だった。 ぱしっ。 "?!" 伸ばされた腕を、誰かに掴まれていた。
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