黒い影

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私…「彼女」は椅子に座ることなく、そんな2人の様子を一歩引いて見ているだけだ。 その瞳は、暗く闇を写していた。 朝まで一緒にいた兄が亡き人になろうとしているのだ。 当然だろうな。 ため息がでる。 "いつになったら、私は過去をふりはらえるのだろう。 奏多はもう、進み始めているのに。" ―――そこで夢はプツンと切れた。
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