第1話

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まだ8時ちょっと前のこの時間に登校してくる生徒はごくわずかだ。 朝のHRが始まるのは9時ちょうどからだし、このような暑さでは学校に行く気も失せるというものだろう。 僕はいつも通りテニスコートの裏にある駐輪場に自転車をおくと、カバンからお気に入りのヘッドホンをとりだしそれをミュージックプレイヤーにつなぎ音楽を再生した。 僕は音楽を聴きながら教室へ向かって歩く。 ごくわずかだとはいえ全く人がいないわけではない。 用務員さんは箒を片手に掃除しているし、生徒会の選挙が近いため朝の登校してくる時間を狙って選挙活動をしようとしているひともいる。
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