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そのまま、執務室にあるソファの上に乱暴に投げ飛ばす。
慌て起き上がろうとする彼女を押し倒し、覆い被さった。
至近距離で、彼女の射ぬくような視線と絡み合う。
背中が――ぞくりと粟立つ。
隊服のファスナーに手をかけ、一気に引き下げる。
「……っ!!」
身を捩り、逃れようとする彼女を容赦なく押さえつけ、隊服をはだけさせる。
目の前に現れた――鍛え上げられ、無駄のない、細身の身体にふさわしい――白い肌。
控えめながらも、形の整った胸。
そして――所々に残る傷痕――。
それは彼女の環境がいかに過酷かを物語っていて――凄惨な美しさに息を飲みながらも――言葉は彼女を追い詰めるが如く、紡ぐ。
「……おいおい。下着つけてないって……。あんた、よっぽど自信があるのか……それとも、男誘ってんのか?」
彼女の顔が紅く染まる。
「出動命令が出た時に邪魔くさいからだ!! 現場に行くのに、一分一秒を争う時に……下着なんて邪魔くさいだけだ!!」
剥きになって答える彼女が滑稽で。
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