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暗い――暗い部屋の中で女の切なげな声だけが響く。
四肢を寝台の上に大きく広げられ、縛られた女の声が苦しげに、切なげに響く。
美しい女が自由を奪われ、快楽に流されまいと……堕ちまいと耐える姿は本当に……嫌になるほどそそられる。
「……そろそろ、素直に言う気になりませんか?」
ゆっくりと――ひどくゆっくりと女の肌に細くて柔らかい筆を這わせながら、私は優しく問う。
「これ以上は……苦しいでしょう? 素直になりなさい」
女の胸の頂――急所に筆をやると女の背中が弓なりに仰け反った。
「いや!! 絶対に……言えない!! 仲間は……裏切れない!!」
その一言で欲望が刺激される。
泣きそうになっている女の顎を掴み、優しく微笑んで――そして絶望的な言葉を言ってやる。
「……薬を持って来てください。まだまだ……足りないらしい」
私の後ろで、興奮を抑えながらこのショーを見ている男たちの方を向く。
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