絶愛

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存分に味わい尽くし――彼女からゆっくりと離れて、鼻で笑う。 「本当に……男泣かせな反応してくれるよな、あんた。疼いてしょうがない」 バン!! 頬に走る痛み。 彼女から頬を叩かれたのだと気がつくのに時間はかからなかった。 「……ってぇ。口ん中切れた」 笑いながら、頬を擦る。 「……いいね、私好みだ。あんたをモノにしたい」 「二度と!! 二度と私に近づくな!!」 それは――怒りなんて感情じゃない。 『憎悪』 ふっと笑いながら、彼女に言う。 「覚えておけ。いつかあんたを――私のモノにしてやる」 私を激しく憎んだまま――身体は私を求めてやまない彼女。 想像しただけでぞくぞくする。 彼女の返答も聞かずに、私は執務室を後にした。 ――身体の芯が疼いてたまらない。 誰でもよかった。 疼きをおさめてくれるなら――誰でも―― ―――― その夜―― 会うと約束した女に全てをぶつけたのは言うまでもなく。 「やめて」と泣き叫ぶ女を無視して――極限まで快楽を与え――私の気のすむまで、女をなぶったのだった――
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