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誰…この人。ってか、ガムくんは?
「早く!!」
「あ、はいっ」
せかせかしてるし。ガムくんいないけどやっちゃえ!!
私と大学生ぐらいの女の人はGPバトルの機械へと向かった。
『BATTLE START』
「コウガ・マイ、F91 いっきま~す」
白いガンダムが出撃する。
「タチバナ・ユイ、エールストライク でます」
ユイのガンダムが戦場へ出る。
「負けないからねっ」
「あ、はい。私も負けません」
F91はライフルで相手との距離を図るが、ストライクはシールドで攻撃を防ぎながらビームサーベルを片手にどんどん前進していく。
「あれ、ユイは?」
待ち合わせ場所のゲームセンターで俺は幼なじみのユイを探していた。ケータイには「先に着いちゃった」と連絡が入っていた。
「ん。なんだ?誰か探してんのか」
うわっなんか怖そう…
「あ…の、王牙高校の制服を来た女の子見ませんでした?」
「あぁ、もしかしてアレ?」
指さした先には…あ、いた。ユイだ。って、戦ってんじゃん!!
「あ、そうです!!ありがとうございました!」
「…っと、待った。お礼、してくんねぇかな」
「え?っと…なにを?」
「いや、GPバトルさ。俺のガンプラと戦え」
「へ?」
「ガンプラ、持ってんだろ?」
もともとはユイとGPバトルをするためにこのゲームセンターに来ていた。バッグの中には、いつもの青いガンプラが入っている。
「まぁ、ありますけど……」
「っし。決定な」
マジかよ。俺戦う気なかったんだけど。
「俺、今日戦うつもりなんか……」
「知らねぇよ。やるぞ」
「あ、はぁ……」
逃げれない。
俺は一瞬でそう悟った。
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