第2話

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誰…この人。ってか、ガムくんは? 「早く!!」 「あ、はいっ」 せかせかしてるし。ガムくんいないけどやっちゃえ!! 私と大学生ぐらいの女の人はGPバトルの機械へと向かった。 『BATTLE START』 「コウガ・マイ、F91 いっきま~す」 白いガンダムが出撃する。 「タチバナ・ユイ、エールストライク でます」 ユイのガンダムが戦場へ出る。 「負けないからねっ」 「あ、はい。私も負けません」 F91はライフルで相手との距離を図るが、ストライクはシールドで攻撃を防ぎながらビームサーベルを片手にどんどん前進していく。 「あれ、ユイは?」  待ち合わせ場所のゲームセンターで俺は幼なじみのユイを探していた。ケータイには「先に着いちゃった」と連絡が入っていた。 「ん。なんだ?誰か探してんのか」  うわっなんか怖そう… 「あ…の、王牙高校の制服を来た女の子見ませんでした?」 「あぁ、もしかしてアレ?」  指さした先には…あ、いた。ユイだ。って、戦ってんじゃん!! 「あ、そうです!!ありがとうございました!」 「…っと、待った。お礼、してくんねぇかな」 「え?っと…なにを?」 「いや、GPバトルさ。俺のガンプラと戦え」 「へ?」 「ガンプラ、持ってんだろ?」  もともとはユイとGPバトルをするためにこのゲームセンターに来ていた。バッグの中には、いつもの青いガンプラが入っている。 「まぁ、ありますけど……」 「っし。決定な」  マジかよ。俺戦う気なかったんだけど。 「俺、今日戦うつもりなんか……」 「知らねぇよ。やるぞ」 「あ、はぁ……」 逃げれない。 俺は一瞬でそう悟った。
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