第2話

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「クッ…!!」  サバーニャラーゼンは左肩にあるシールドビットを展開し、なんとか攻撃を防いでいたが、さすがに限界に近づいているらしかった。 「ライフルビット!!」  右肩から二基のライフルビットをデュエルに向かって放った。完全に撃つ体勢にいたデュエルが、少し慌てた。 「その程度、このシールドで!!」  しかし、シールドも間に合いそうにない。そして、爆発が起きた。 「思ったより面白くなかったな」  余裕のユウスケが悪夢を見るまでにさほど時間はかからなかった。赤い炎の中から青い…というより白を基調とした機体が飛び出してきた。装甲はパージされ、右手にはビームライフル、左手にはビームサーベルという軽装備だ。 「なんで…!!」 「ここからは俺の時間だ!!!」  デュエルは急停止し、ビームライフルをサバーニャラーゼンの腰をめがけて撃ち込んだ。その攻撃はヒットし、腰からは赤い炎と煙が見える。 「マジか!!なら残りも出す、ファンネル!!」  右腰からグレーのファンネルが飛んでいった。ライフルビットと一緒にデュエルに向かって攻撃を仕掛けてきた。 「ヤバい!」  デュエルは一基ずつライフルビットを落とした。しかし、最後の一基で左脚にヒットした。 「クッ…!!!」  それでもなおデュエルはサバーニャラーゼンに向かって加速していく。ファンネルも弾の数が切れたのか、攻撃をやめていた。デュエルはビームライフルで、残りの一基を撃墜。ビームライフルを投げ捨てて右手にもビームサーベルを装備し、左腕を切り落とした。 「これで!」  デュエルは右手のサーベルの剣先をサバーニャラーゼンのコクピット部に向けた。
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