第1話

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「なぁ、兄ちゃん。コイツの『ラーゼン』って意味知ってるか?」 サバーニャラーゼンはライフルを撃つのをやめて右腕を前に突き出し、静止している。 「知らねぇな。聞いたところでムダだろぉがよ!!」 「馬鹿だねぇ…つくづく」 「終わりだあああ!!」 グフCはサバーニャラーゼンのコクピット部にヒートサーベルを突き刺そうとした。 「…フッ」 ユウスケは不気味な笑みを浮かべると同時に突き出していた腕からピンク色の光を出した。ビームクローだ。そして、そのビーム刃をグフCの左腕に向かって勢いよく振りかざした。グフCの足元には青い左腕が落とされていた。 「ラーゼンってな、荒れ狂うって意味なんだよ。ここからは暴れさせてもらうぜ!!ファンネル!!」 サバーニャラーゼンはグフCに蹴りを入れて距離を取った後、腰に装備してある2基のファンネルをグフCに向かって射出した。しかし、ユウスケは思うとおりにファンネルの操縦が出来ず、ファンネルから放たれたビームはグフCには届かず周りのビル群を壊すだけに終わった。 「これがお前の言うラーゼンか?笑わせんな」 「そ、そんなワケねぇし!!」 グフCに2基のファンネルをヒートサーベルで壊されながら、ユウスケ自身が少し荒れ始めていた。 「まだだ!!全基射出!!フルバースト!!!!」 この言葉と同時に右肩に装備されていたライフルビットと左肩に装備されていたシールドビットを射出し、ライフルビットからビームを放った。 「また外す気か、ガキが。チョットは学習しろよ」 「次は外さねぇ…」 ライフルビットから放たれた2つのビームはシールドビットを使って反射し、グフCの両膝それぞれにヒットした。グフCは少しずつ体勢を崩し、ずるずると地面に落ちていく。それと同時、ユウスケはビームライフルの照準をグフCに合わせた。 「なっ!!!」 「これで終わりだ」 コクピット部を打ち抜かれたグフCからは赤い炎が上がっていた。 『BATTLE END』
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