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「あぁ危なかった…」
ユウスケが機械を離れていくと、後ろから声がした。
「おい、次は勝つからな!!」
さっきの男だ。
「させねぇよ。またいつかな」
ユウスケは笑いながら去って行った。
「ユウ!!お疲れ様。今日のは危なかったねぇ」
ユウスケの元に、1人の若い女性が走り寄ってきた。
「ありがと。もう少し腕上げねぇとな」
「ファンネル惜しかったもんね」
「惜しかったか?あれから出たビームのおかげで向こうに有利な状況与えちゃったんだから、惜しくねぇよ」
「そっか…ユウ、頑張ってね」
「おうよ!ってか、マイさ。今日戦わねぇの?」
「ん~…相手が居ないからなぁ。
ユウ、する?」
「俺は今やったばっかで満足。機体もちょっと休ませないとだしな。他の奴誰か居ないのか」
「あ、あの人にする!!」
ユウスケの彼女━━コウガ・マイ━━が指さした先には、制服を着た少女が居た。誰かを探しているのか、辺りをキョロキョロと見回している。
「まぁ、いいけど。最初から脅すなよ?」
「分かってるって!ねぇ、あの子可愛くない?」
笑顔でさっきの少女を指差してユウスケに聞く。
「可愛いけどさ」
「うわっ可愛いって言った!!アタシよりあの子なんだ…」
「違うだろ」
マイは笑って言う。
「ムキになんないでよ。ユウのそうゆうトコロ、可愛いよね」
「ばっ……!!」
少し照れるユウスケを見て、マイは満足げな顔をしていた。
「へへっ♪んじゃ、行ってくるね!!」
こんな会話をしつつ、マイは走って行った。
俺の名前はシミズ・ユウスケ。
えーっと。大学生…です。勉強キライだけど。
とりあえず、彼女居ます。メッチャ可愛い奴!!だって、さっき見た!?あぁもう…
デレんなってね。すいません。
俺がGP始めたのは半年ぐらい前から。まぁ、全然勝ててないんだけど。今んとこ、3勝10敗。それでも、ガンダムサバーニャラーゼンとはスッゲェ頑張ってきたと思う!!
とりあえず、今から彼女の応援しなきゃな。
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