第1話

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「あぁ危なかった…」  ユウスケが機械を離れていくと、後ろから声がした。 「おい、次は勝つからな!!」  さっきの男だ。 「させねぇよ。またいつかな」  ユウスケは笑いながら去って行った。 「ユウ!!お疲れ様。今日のは危なかったねぇ」  ユウスケの元に、1人の若い女性が走り寄ってきた。 「ありがと。もう少し腕上げねぇとな」 「ファンネル惜しかったもんね」 「惜しかったか?あれから出たビームのおかげで向こうに有利な状況与えちゃったんだから、惜しくねぇよ」 「そっか…ユウ、頑張ってね」 「おうよ!ってか、マイさ。今日戦わねぇの?」 「ん~…相手が居ないからなぁ。 ユウ、する?」 「俺は今やったばっかで満足。機体もちょっと休ませないとだしな。他の奴誰か居ないのか」 「あ、あの人にする!!」  ユウスケの彼女━━コウガ・マイ━━が指さした先には、制服を着た少女が居た。誰かを探しているのか、辺りをキョロキョロと見回している。 「まぁ、いいけど。最初から脅すなよ?」 「分かってるって!ねぇ、あの子可愛くない?」  笑顔でさっきの少女を指差してユウスケに聞く。 「可愛いけどさ」 「うわっ可愛いって言った!!アタシよりあの子なんだ…」 「違うだろ」  マイは笑って言う。 「ムキになんないでよ。ユウのそうゆうトコロ、可愛いよね」 「ばっ……!!」  少し照れるユウスケを見て、マイは満足げな顔をしていた。 「へへっ♪んじゃ、行ってくるね!!」 こんな会話をしつつ、マイは走って行った。 俺の名前はシミズ・ユウスケ。 えーっと。大学生…です。勉強キライだけど。 とりあえず、彼女居ます。メッチャ可愛い奴!!だって、さっき見た!?あぁもう… デレんなってね。すいません。 俺がGP始めたのは半年ぐらい前から。まぁ、全然勝ててないんだけど。今んとこ、3勝10敗。それでも、ガンダムサバーニャラーゼンとはスッゲェ頑張ってきたと思う!! とりあえず、今から彼女の応援しなきゃな。
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