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【凪雲】
「来嶌凪雲……」
担任……皇軌が皆を落ち着かせ、席に着いた途端隣から声が聞こえた。
隣に座っているのは、イケメン。
……なんと言うか、ボスみたいな?
うまく言葉にできないけど、理事長みたいな、威厳がある感じ。
でも怖くない。
「……?」
「市」
……いち?名前?
「えと……市さん?よろしく?」
「なんで疑問系!」
また違う人が。
赤髪のイケメ…………よく見たらこのクラスイケメンばっかり。
「あ、俺、斑進互な。よろしゅう! 」
……まだら、しんご。
「斑さん、よろしくお願いします」
「うんうん!
やって、この言葉足りんのが市せせら。
一応このクラスのボスみたいな感じやから宜しくしてやって 」
せせらさんか、じゃあセラさんだな。
「セラさん、よろしくお願いします」
「セラ?」
「せせらやからセラか……その発想はなかったな。」
さっきからなんだかんだ話しているが、チャイムも鳴っているし、周りの視線もすごい。
「さっき話しただろ、凪雲」
!!
驚いた、いつの間にか隣に皇軌がいた。
そしてまた頭を撫でられる……
視線を向けると止めてくれるが。
「ついなぁ……」
自分の手を見つめながら呟いていた。
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