「人間ですか?」

12/12
前へ
/124ページ
次へ
「じゃ、仕事あるから戻るわ」 チャイムが鳴ると同時に皇軌が去って行った。 時計を見るともう昼だ。 ……でも腹減ってない。 暇だから学園を見て回ることにしよう。 「あれ? 来嶌どこ行くん?」 さぁ行こうと立ち上がったところで声を掛けられた、出鼻を挫かれた感が半端ない。 「学園見物に」 「あぁ! 俺案内しよか?」 「…………是非」 「何やその間」 一人の時間と、確実な案内を天秤にかけていたら笑われた。 少しだけムッとする。 「そしたら行こか!」 「はい」 「あ、イチも行く?」 「あぁ」 ……ということで、三人で出発。 またもや視線が凄かったが気にしないことにした。
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

187人が本棚に入れています
本棚に追加