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気がつくと、目の前のケーキが無残な姿で床に転がっていた。
「…………アハハハハハ」
……ダレだよ。俺のデザートにこんなことしたのは?!
またもや静まり返る食堂に俺の渇いた笑い声だけが響いている。
「おい!! 大丈夫か!!!?
あー! ケーキ落としてるじゃねーか!!!
お前が退かさないのが悪いんだぞ!!!」
「チッ」
うるせーマリモだ。
マリモの癖によく吠える。
「舌打ちしたらダメなんだぞ!!!」
ギャンギャン五月蝿い。
……帰る。
マリモを無視しながら食堂を出る。
その際も周りは黙ったままだった。誰も目を合わせようとしなかった。
あ、二人置いてきた……まぁいいか。
午後からも名ばかりの授業は行われるだろうが、気分ではないのでサボることにした。
屋上にでも行こう。
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