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「というわけで、新歓あるから体育館にいけ」
大泣きした数日後の朝、SHRで突然告げられた新入生歓迎会の知らせ。
クラスメイトともある程度は打ち解けている。
「聞いてないっす」
どうやら俺だけじゃなくみんなも聞いてなかったようだ。
「俺も今朝聞かされたんだよ。
ほら、もう時間やベーから早く行くぞー」
……疑問に思ったんだが、新歓ってE組参加していいのか?
「イベントごとは仕方無くだよ。体面もあるしな」
うん、納得したけど。
なんで皇軌は俺の考えてることわかるんだ?
「なんでって……顔に出てるからだろ?」
またしても突然後ろから現れた皇軌。さっきまで目の前にいたのに!
びっくりした……
と言うか、顔に出てるのか!?
慌てて顔を触るが、自分では分かりようもない。
「心配しなくても、ほかの人はわかってへんとおもうぞ? 」
「皇軌だけ?」
周囲を見渡すがみんな困った顔をしている。
「斑さんは?」
「ちびっとやったら」
ふーん、じゃあいいや。
「だから、そんな話してないで行くぞ」
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