「人間ですか?」

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……で、なんで俺は撫でられているんだろうか? 目を向ける。 「ん?あぁ、触り心地良さげだったからな。実際良かったし?」 ポンポンと軽く叩かれてから手が離れた。 「あ、俺は九頭龍皇軌だ。名前忘れんなよ?」 くずりゅうおうき……カッコイイ名前だ。 担任、覚えておこう。 「わかりました」 「おう。じゃあ行くか」 「あ、先生。教科書とか……」 まだもらってないんだが。 「ああそれな。来嶌は自分がどのクラスに入るか分かるだろ?」 ……? それとこれと関係が………… 「あ。そういう事ですか」 「そういうこと。 やっぱりお前頭いいなー!!」 また頭を撫でられた… 「あ、すまん。つい…な? あと俺は授業やっから。教科書とかは要らねーけど」 つい、で済まされるかよ。 ま、いいけどさ。 あんまり撫でられるとペットみたいだから嫌だ。 というか、担任は授業やるのか。 ……なんの教科だろうか? 教科書は要らないらしいし…?
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