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そんな中、会社で突然の腹痛で倒れた。
救急車で運ばれて検査を受けた。
診断は、子宮内膜症。
かなり進行してたので医師からは、
「子供が出来にくいかもしれないので、きちんと治療を致しましょう。」
だった。
今の様にインターネット普及前だったので、子宮内膜症はどうゆうものなのか簡単に調べる術もなかった。
調べようと思えば、医学書で調べられるのに……。
もの凄い痛みと結婚前の体が婦人科と言う場所で検査されたのが、ショックで思考回路も麻痺してしまっていた。
医師の話をキチンと聞けてなかったのだろう。
『子供が出来ない。』
そう捉えてしまったのだ。
次のデートで、彼に
「子供出来ないんだって……。私。」
と、伝えてしまった。
彼が跡取り息子だと言う事も、子供が大好きな事も知っていた為、隠して結婚する程、私自身が強く無かった。
その日は彼も
「気にしないよ。」
と慰めてくれたし、
「子供より私と居たい。」
と言ってくれたけど、私はこの日既に別れは予感していた。
その予感は、思った以上に早く訪れた。
予感していたのに、5年の月日は想像以上に私の心身を蝕んだ。
やせ細り青白くなって行った。
そんな私の姿を、同じ会社の男の人……。
今の主人が心配そうに見つめてくれているとも知らずに……。
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