第4章 骨折…心も折れて…

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それからは、かなり大変だった。 家事や育児が思う様に出来ないストレスは想像以上だった。 買い物や料理・掃除・洗濯・育児……。 仕舞いには自分の身の回りまで不自由だった。 そんな中、家のご近所さんが私の骨折を聞いて、小さな椅子の様な物を届けてくれた。 奥様の話しに寄ると、お子様が足が不自由な為、四方八方に伸びた車輪が動く補助器具に足を乗せて移動したら、家事でも何でも出来るのよ。 と、貸して下さったのだ。 その補助器具を使ってみると、小さな桜を抱いても移動出来るし、掃除も洗濯も炊事もスイスイ出来る、夢の様なものだった。 また、娘の桜も年中さん位になると、おままごとの様に甲斐甲斐しく私の世話をやいてくれた。 これには桜の成長も感じられ、骨折の辛さや苦労を感じられない位、充実した毎日を過ごした。 それからは、全て問題なく家事をこなせたし、骨折の不自由も感じなかった。 骨折から一週間が経ち、整形外科を受診した。 一旦ギプスを外し、レントゲンを撮る。 ギプスを外す、電動カッターの様な機械は怖かったが、音だけで大丈夫だった。 おじいちゃん先生がレントゲン写真を見ながら呟いた。 「う~~~ん。骨の形成が見られない。まぁ腫れもないし、骨のズレもみられないから、またギプスしましょう。では、次は2週間後でいいですよ。」 だった。 まぁ、家事も出来るし。 そんなに心配もなく、私はまた2週間普通に生活を送っていた。 2週間後……。 また前回と同じ様に整形外科を訪れ、レントゲンを撮った。 また、おじいちゃん先生が不思議そうに 「まだ……ですね。骨はまだついていません。でも端に仮骨が出来つつあるので、もうしばらく様子を見ましょう。では、また2週間後に……。」 だった。 ギプス生活にも慣れ、ギプスにビニール袋をかぶせ車の運転さえ出来る様になった。 そんな事を、かれこれ2ヶ月。 やっと、骨の三分の二がつながり、ギプスは取り外しが出来るギプスシャーレ(今まで使っていた自分の足にあわせ固まる包帯で作られたギプスを半分に切ったギプスを靴下みたいな布でくるんだもの)になった。 ギプスを外して久しぶりに自分の足とご対面。 お風呂で洗うと、始めは垢が沢山で洗っても洗ってもヌルヌルでビックリした。
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