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届いているはずのクリスマスプレゼント。
何の連絡も返事もない。
そう、『さよなら』の手紙だったのだから。
これで良かったんだ。
クリスマス当日……。
私は仕事の帰り、デパート中庭の噴水前。
凍える寒さで、周りには誰も居ない。
噴水の音にかき消されるのを幸いに声をあげて、子供の様に泣き続けた。
涙はいつかれるんだろう?
一時間以上……、涙が溢れるままに泣き続けた。
電話の着信音。
「もしもし?」
「ママァ~?今日はサンタさん来る?」
桜だった。
「うん。桜は良い子だから、きっと来るよ♪ママもうすぐお迎え行くからね。」
私の気持ちを取り戻してくれる宝物。
桜。
かけがえのない愛娘。
今日はクリスマス。
クリスマスのパーティーを毎年楽しみにしている。
さあ、母親なんだから、しっかりしなきゃ!
デパートで材料を買い、ケーキも作り桜の笑顔を見よう。
今年は仕事で覚えた沢山の料理を作ろう。
主人と桜の為に!
これでいい。
私にはサンタクロースは来ないのだから。
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