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「奥さんは彼に安心して甘える事ができるくらいに、彼を信頼していたんですね?」
「まさかそこまで思いつめていたなんて…。
私、あなたが私を理解しているもんだと思ってたから。
そんなひどい事したつもりじゃなかった。
あなた、私の少しくらいの意地悪も笑って許してたから。
一昨日夕飯抜きにした事、そんなにショックだった?
あなた普段から夕飯食べない事が多いから平気だと思って…。」
確かに、俺は昔から夕飯食べない事が多かった。夜に食べると翌日胃が重くなるのが嫌だったから。そのかわり、朝はたくさん食べるようにしていた。
「ああ、聞いてましたよ…。散髪代着服しようとしたらバレたって。
朝はたくさん食べてきたって、昼食あんまり食べてなかったな…。
朝早くからご飯たくさん作ってご飯用意してくれる奥さんなんてなかなかいないよ?」
「そんな事ないですよ…。皆さんやってる事じゃないですか?
夫の朝ご飯と弁当ぐらい毎日作るのは妻として当然ですよ?」
「ええ、毎日すごく凝った弁当持ってきてるから、彼の言うことは話半分に聞いてましたよ。
彼の話が全部本当なら、あれだけ手の込んだ弁当を朝早くから毎日作る訳がないですからね。」
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