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世界の存亡を賭けた戦いから約百年の年月が過ぎた
神の代替わりとして存在している、ウチとクロムは十八歳から成長が止まった
女として若く見られるのは嬉しい
だが息子と並んで歩いていても姉弟、もしくは兄妹として見られるのが嫌だ
とまぁ、愚痴を言うのは置いて
今は神界にクロムと一緒に来てるんだけど……一つ問題が起きて困ってるんだ
ネアル「クロム、朱里さんから早く離れて魔法陣を展開してくれませんか?」
もうすぐ新しい世界に転生するというのに、クロムは子供のようにウチにへばりついて離れてくれない
ネアルに急かされてもいやいやと首を振って、ぎゅっと抱きついてくる
はぁ、これは息子には見せられないね
クロムの父親としての威厳が音を立てて崩れていくよ
……元からないとか悲しいことは考えないでおく
クロム「どうして朱里と一緒にいれないのに、転生しないといけないんだ?朱里がいない世界なんて興味ない」
シュリ「向こうには先にレイがいるんだよ?それにすぐにウチも転生するし」
クロム「朱里と一秒でも離れたくない」
シュリ「すぐに行くんだよ?」
クロム「何秒かは離れ離れになるんだろ?」
しょうがないなー
強制的にでも行ってもらうしかないよね
クロムを巻き込んで魔法陣を展開する
シュリ「ネアル、行ってくるね!」
ネアル「ちょっと、二人一緒に転生なんかしたらーーーーー」
ネアルが何か言おうとしてたけど聞こえなかった
多分転生する場所が狂うとかそんなことかな?
クロムは無理矢理じゃないと離れないから、これでいいんだよw
シュリ「おぎゃあああ(これは予想外です)」
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