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朱里「あ、忘れる所だった」
森の住人にちゃんと挨拶しないとね
森の中を歩き回って色々な動物たちに挨拶していると、リスが助けを求めていた
『たすけてーーー』
朱里「どうしたの?」
『人間がなんで僕の言葉が分かるとかどうでもいい!だから助けてー』
朱里「だからどうしたの?って聞いてるじゃんw」
このリス、面白い!
ころころとしてて可愛いし、癒されるし、面白いし、最強だね!!
『この先に崖があるんだけど、人間が落ちてるんだよ。僕ではどうすることもできないし……助けて?』
朱里「(ズッキューン)……わ、解った。ウチが何とかする。ねぇ君のこと、なんて呼べばいいかな?」
りぃ『本当?ありがとう!僕のことはりぃとでも呼んでよ♪リスだからりぃみたいな』
朱里「了解。りぃ、ね」
頼むよーと言いながら茂みの方へ走っていくりぃに手を振る
りぃが言っていた方角に走っていくと、確かに人間の男が倒れていた
朱里「おーい、生きてるか?」
近づいて肩を叩いてみるが反応がない
息をしているから生きているとは思うんだけど……
気絶してるだけだから放置してもウチの心は傷まないけどさ、クロムの匂いがするんだよねー
知り合いかな?
朱里「どちらにしても、りぃに頼まれてるし助けますか」
どうやって持って帰ろうかな……はぁ担ぐしかないよね
男を肩に担いで家に帰ろうとしていると、一匹の狼が現れた
『朱里、俺がソイツを運ぶ』
朱里「そう?じゃあ、ロウ頼むよ」
狼のロウとは挨拶をした時に友達になったんだ
無口だけど、いい狼だよ
ロウの背中に男を乗せると駆け出して行ってしまった
少し驚いてから、ウチもその後をついて行く
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