白黒の世界

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土方「斎藤はどう思う?」 一「オレはオレが信じた道を進むだけです」 土方「……そうか」 烝「もしかして名取が言うてた、この壬生浪士組が数年後には消えるって言うの気にしてはるんか?」 土方「……あぁ」 名取がどこまで話したか聞いてなかったが、オレは帰っていいか? こんな詰まらない話し合いに参加しなければならないのか、理解ができないんだが 何か重大なことがあるのかと思えばコレだ 一「話はそれだけですか?それならば部屋に帰りたいのですが」 土方「まだある」 上げた腰を再度下ろす そしてまだ話があるという土方さんを待つ 土方「この組に間者が紛れ込んでいる」 総司「断言ですか……」 烝「俺が調べたんやで?」 総司「烝くんが調べたのなら、確実ですね」 監察の山崎の情報の正確さは信用できる だが人物までは特定できてないらしく、土方さんはオレらにも目を光らせておくように言ってから終了となった 部屋へとやっと戻れたオレは風呂に入り、一人で道場に来ていた 白牙を抜き、軽く構える その構え方はいつも使っている流派のものではない 朱里がオレの為に教えてくれた生きる為に殺す技術 これは誰も教えずに、こうして一人で振るっているのだ 朱里が前にいると思って刀を振るう だが想像であるはずの朱里には一つも掠らない オレが朱里にはそれくらいで勝てないことを身を持って知っているからだろう
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