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世界の全てを嫌う私には
ずっと
雨が降り続ける
止むことはないと
けれど
貴方が私の心に入って
傘を差し出してくれた
ねぇ
凄く嬉しかったの
貴方は知らないでしょう?
貴方のメールが
貴方の声が
貴方の存在が
私の支えになっていたこと
貴方は知らないでしょう?
メールの回数を重ねる程に
電話の回数を重ねる程に
どんどん貴方に惹かれていって
だから私は
貴方から離れたの
貴方に頼る度に
貴方に甘える度に
貴方を束縛してしまう
そんな気がして
そして
私はまた1人
冷たい雨の中に佇む
このまま、世界に溶ければ
全てを、愛せるかな
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