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「いや、元は便器だとしても今は人みたいなもんだし、痛がってるじゃん。」
僕が殴ったのはどうやら右の横腹らしい。うずくまるトトリのその部分だけうっすら色が違う。
「痛いのは痛いけど、そこまで激しい痛みじゃないし大丈夫だよ。
でも、いきなり殴りかかってくるなんて、何時もは優しいのにベッドの上ではバイオレンス……いいね!」
「いや、ただちょっと……寝惚けてたらなんかまとわりついてきたから怖くなって殴った。
殴ったときはすごく後悔したけど今は後悔していない。」
「しようよ!」
最初はやってしまったと後悔したが、冷静に考えれば僕のベッドに勝手に入ってきて危害を加えたトトリが悪い。
僕は悪くない。
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