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「なん……だと!?」
思わず某ギャンブル漫画のセリフが口から出た。
台所についた僕の目の前にあるのは、昨晩の時点では二人前の量のカレーが入った鍋があった。
だが、僕の目の前にはそれがなかった。
鍋が無いわけではない。中身のカレーが無いのだ。
この家には今は僕とトトリしかいない。なので犯人はトトリかトトリしかいないわけだが……
これではトトリの朝食を抜かなくてはならない、と言うより、鍋の中身は既に奴の腹の中だろうし、早めの朝食をいつの間にか摂ったのだろう。
だが、先程のトトリの様子を思い出すと、自分が盗み食いしてカレーを平らげたことを覚えていない様子だった。
……アホの子め。
昨日の残りのカレーが無いと言うことは、今日の朝御飯は白米と海苔の佃煮だけですませるか。
……自業自得とはいえ、トトリは悲しむだろうなぁ。
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