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やっぱり私が狡いからなのかな。 私のこの気持ちは受け入れにくいと思われているのかもしれない。 由哉と別れるまで一緒にいたから、好きだと錯覚してるだけって言われたのが正解なのかもしれない。 千紘に相談しても、こればかりは解決しなくて。 『それにしても、楓ってイイ男だねぇ。なんかヒーローみたい。』 って、私の落ち込みを余所に盛り上がっている。 ヒーローかぁ……そうかもしれない。 昨日、宮瀬さんが自分でそう言っていたのを思い出して、また涙腺が緩む。 まだ分からないことばかりだけど、もっと宮瀬さんのことを知りたくて。 もっと好きになりたいな……宮瀬さんと恋がしたい。 私のことが好きだと言ってくれるのが、今度会うまでの期間限定だとしても。 その間だけでもいいから、宮瀬さんと恋がしたい。 結局、すれ違いを選んだ宮瀬さんの気持ちは、彼しか知らないんだ。
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