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『とりあえず、今日はこの話は終わり。』
全く乗り気じゃない宮瀬さんと、そのつもりでいる未来の奥さん。
『じゃあ、買い物付き合って?』
『いいよ。』
2人は、仲が悪いわけじゃない。
結婚したいって気持ちを、先に強く持ったのが彼女で。
宮瀬さんは、白紙にしてほしいと言っていたけれど……いつか、そう遠くないうちに気持ちが同じ位置に立ったら、その時は完璧に私は諦めるべきなんだろうな。
寧ろ、今諦めるべきなのかもしれない。
だけど、私はちゃんと気持ちと向き合いたいから。
『俺のこと、本当に好きだと思ってくれた時、また会おうか。』
そう言ってくれたのは宮瀬さんだけど、この恋の期限を決めるのは私なのかもしれない。
私の気持ちを、ちゃんと知ってほしい。
そして、ちゃんと、振ってほしい。
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