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鼻をくすぐる彼の匂い
彼に抱かれその温かさに触れ
気持ちがふにゃ~と和んでしまう
「よしよしみゃー ミルク入れてやるからな」
彼はそう言うと私をそっと降ろし歩き出した
下に降ろされた私は急に不安になった
知らない景色の上
全てが大きく違う世界
キョロキョロとしながら後ずさると
ドサッと何かにぶつかり大きな影がゆらりと揺れた
恐怖心と孤独感が押し寄せる
ふと見ると彼はドアを出て行くところだった
--- 待って・・・
「みゃ・・・」
私は思わず駆け出した
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