第一章 出会い

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「ところで貴兄のお父上は、いずれの位におられるのだ?」 「失って、四年になります」 「では、あの家は」 「はい、多少の田畑がございましたので……」    珪薊児は武術の腕をあげて、士官をこころざし、いずれ、武官にでもなるつもりなのだろうと秦盟は踏んだ。  それならば丁度よい。この人となりであれば、知己となったことを生かして、力を合わせることができるかもしれないとも。
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