出会い

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「だから、こいつはあたしが倒すんだってば!あんたこそどっかに隠れててっ」 「なっ……」  少女のあまりの発言にセシルは言葉を失った。  なんだ、このガキは。死にたいのか。  次の瞬間、心臓に響く重低音が荒野中に響き渡った。地面が音の振動で揺れている。  モンスターが雄たけびをあげたのだ。  ――ちっ。  セシルは舌打ちをし、少女を乱暴に後ろに押しやった。 「……なにするのよおっ……」  後ろの方で少女が何か叫んでいたが、構っている暇はない。  早くしないと、2人とも殺されてしまう。  セシルは、殺気を振りまきながら突進してくるモンスターを見据えた。  やつが襲いかかる直前、上に跳び、頭からたたっ切ってやる――っ。  セシルは剣を構え、態勢を低くした。  モンスターとの距離が縮む。  3メートル、2メートル、1メートル……
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