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サラとセシルが家に着いた時、セシルの小さな弟たちは眠い目をこすりながらも兄の帰りを待ちわびていた。
そこへ飛び込んできたモンスター退治の朗報と、もの珍しい客人の来訪に、彼らの眠気は一気に吹き飛んだ。
セシルの父親は、モンスター退治の吉報を村の住民皆に教えてやらなくては、と、外へ飛び出した。
母親はセシルの腕の傷を見て顔を青くし「大変」と慌てて救急箱を持ち出してきた。
セシルの腕に包帯を巻き終えた頃父親が戻ってきて、これから村中あげてお祝いをするから、広場へ来いと皆に告げた。
わっと歓声があがり、セシルの妹と弟たちがドタバタと着替えだす。
その賑やかな様子を、サラは少々気圧されながら眺めていた。
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