13.苛つく女はbarに行く

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――チャラリーン。 枕元でなった電子音に、私はガバッと布団をはね退け飛び起きた。 寝過ごした!? ベッドに座り込み、首を左右に振ればカーテンの向こうはまだ暗いみたいで、私は安堵の息を漏らしつつ、再び布団に潜り込んだ。 …………。 いや、でも今携帯鳴ったよ……な? うつ伏せになりながら、手を伸ばし電話を掴む。 見れば、メール着信のランプがパカパカと点滅していた。 私はゴクリと唾を飲み込み、メールの画面を呼び出す。 《起きてるかな?おはよう》 深いため息が漏れた。 三日前のあの日から、毎日朝と夜に届くこんなメール。 だけど、シンプルな挨拶の言葉のみのそれに、私はまだ一度も返事をしていない。 だって、やっぱり流されてるだけなんじゃないかと思ったら、何となく返信するのも躊躇してしまうから。
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