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――チャラリーン。
枕元でなった電子音に、私はガバッと布団をはね退け飛び起きた。
寝過ごした!?
ベッドに座り込み、首を左右に振ればカーテンの向こうはまだ暗いみたいで、私は安堵の息を漏らしつつ、再び布団に潜り込んだ。
…………。
いや、でも今携帯鳴ったよ……な?
うつ伏せになりながら、手を伸ばし電話を掴む。
見れば、メール着信のランプがパカパカと点滅していた。
私はゴクリと唾を飲み込み、メールの画面を呼び出す。
《起きてるかな?おはよう》
深いため息が漏れた。
三日前のあの日から、毎日朝と夜に届くこんなメール。
だけど、シンプルな挨拶の言葉のみのそれに、私はまだ一度も返事をしていない。
だって、やっぱり流されてるだけなんじゃないかと思ったら、何となく返信するのも躊躇してしまうから。
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