123人が本棚に入れています
本棚に追加
そうだよ。
よく考えたら、そりゃ玉砕のダメージは小さくないけど、私は別に一人でも構わないんだ。
三日も経てば、あの痛手もだいぶ和らいだのかもしれない。
クリアになった頭で弾き出した答えに、私はベッドの上で胡座をかき携帯を操作する。
『おはようございます。色々ご迷惑をお掛けしましたが、もう大丈夫です。ありがとうございました。この土日、色々と考えましたが、今は誰ともプライベートなお付き合いをする気はありません。どうぞ、私の事は気にせず忘れて下さい』
よし。
些か硬い文章になったけど、真面目な気持ちの表れだ。
それに、困るならハッキリ言えみたいな事も前に言われたんだし、これならちゃんと伝わると思う。
私は、誤字脱字を確認して送信ボタンを押した。
――チャラリーン。
数秒で着信音が鳴った。
《やだ》
な!?
たった二文字の返事に、私は口を開けたまま一瞬固まってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!