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――チャラリーン。
《メールまで拒否するなら、どうなっても知らないよ?クリーニング屋のおばちゃんなら、部屋番号知ってる?》
ギクッと衝撃の走る心臓。
今まさにしようとした行動を指摘され、私はその操作を断念した。
まさか、盗撮でもされてるんじゃないかとまで思えてくる。
私は思わず部屋を見回してしまった。
――チャラリーン。
《ま、そういう事だから、その話は却下ね?でも元気になったって事なら良かった》
…………。
静かになった携帯は、やがて軽快なメロディを奏で始めた。
「あー、起きなきゃ……」
目覚ましアラームに反応するぼやきと共に、私は身支度を始めた。
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