14.声が聞きたい、です #2

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チカチカ光る着信ランプが、気になって仕方ない。 十八時四十三分。 目の前のパソコン画面を見る傍ら、時計をチラチラ、電話をチラチラ。 「柏木くん……」 「あ、す、すいません」 再び響く甲高い声に、私はびくつきながら係長へと顔を向けた。 自分でも重症だと思う。 昨日の朝からずっと落ち着かない。 今更気付いたけど、私は随分あのメールに依存していたようだ。 よく、「無くして初めて分かる」なんて言うけど、ご多分に漏れず私もそうみたい。
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