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再び近付く、レールの軋む音。
部屋の中を、照らしては消える黄色い光。
反射するように揺れる瞳の色に、何故だかぞくりと身体が震えた。
何か今日の彼は……。
「……ごめん。俺、がっつき過ぎてて大人げないよね」
「…………」
「でも、そうさせた責任は、ちゃんととって?」
ワントーン低くなった声と、伸びてきた指先。
襟を引っ張られる感覚に、無駄に力が入ってしまう肩。
ジッと見下ろしてくる目に、私は視線を逸らすことが出来なくて、胸元へと移動する指先が容易くボタンを外していく。
そして、スルリと取り払われたブラウス。
インナーの裾から入り込む手のひらは、脇腹から撫で上げるように布地をずらして、フロントホックのそれに触れた。
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