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「やっぱ、カウンセリング受けた方がいいんじゃね?」
「ん~ん、大丈夫だよ。」
ユズの心配そうな表情に良心が傷む。
「ユズこそ、もう身体大丈夫なの?」
「俺?うん、もう大丈夫。別に捻挫とかした訳じゃねーし。」
「カウンセリング行ってきたけど、別になんてことねぇぞ?なんか雑談して終わったって感じだし。」
「そっか...」
心配そうに項垂れるユズはまるで叱られたかのような表情だ。
ふいに、ユズにギュッと抱きしめられる。
ビクッ!!
身体が反射的に反応してしまう。
(っ!!)
途端に、動機と息苦しさに見舞われる。
ゆっくりと呼吸を繰り返す。
「葉月...全然、大丈夫じゃねぇじゃねえか...」
そっと囁くユズの声にどこか安心感を覚える。
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