僕たちの毎日~葉月編~

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セバスチャンは随分と手慣れているけど、けっこういい加減に返却していく。 ふと、肩がぶつかった。 「っっ!!」 「Oops! Sorry...」 途端に息苦しさに襲われる。 「ハヅキ? What's wrong? You look pale.(大丈夫か?顔色悪いけど)」 「It's nothing. I'm OK.(なんでもないよ、大丈夫)」 僕を心配してか、そっと肩に触れられた瞬間ーーー 「やっ!!」 思わずセバスチャンの手を反射的に払いのけてしまった。 ハッとして、彼を見るとびっくりした様子でその手の行き場を失っていた。 「ゴメン! I'll be right back!(すぐ戻るから)」 僕はその場を離れてトイレへと駆け込んだ。
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